日曜日の夕方にあった電話は「着物買取の専門店で見積りしていただいたのですが、古すぎると断られました。たくさんあるのでもったいなくて、、、」 お話を詳しく聞くと台東区のお客様、月曜日に解体屋さんに文京区に呼ばれている事を思い出し午後一で伺いました。
桐たんすに入っているのかと思いきや、古い茶箱に詰め込まれた着物や帯、決して褒められた状態ではありませんでした。ただ中を詳しく見ると明治か大正のころと思われる木綿やちりめん、男物の羽織や袴など様々でかなりの量、茶箱3箱分もありました。
買い取り価格を提示したところ「他で断られた品物、再利用していただけるだけで先祖が喜びます」とお金を受け取りませんでした。こういう時は無理にお金を置いて行くのはかえって失礼にあたると判断し「ではありがたく商売させていただきます。なるべく処分品がでないよう頑張って売らせていただきます」。快く譲っていただいた着物たち、私たちの手元から離れたあとは「洋服」「パッチワーク」「お人形さんの衣装」などになると予想されます。
お譲りいただいたお客様の気持ちを思いながら大事に商売させていただきます。